RIZEの『heiwa』を聴いて、僕らは『平和』について真剣に考えなくてはならない時代に突入してしまったと感じた
平和を唄った曲はたくさんあるんだろうけど、僕はそれほど多く知らない。
ここ最近は毎日のようにロシアがウクライナへ侵攻するニュースを見ている。嫌でも平和について考えてしまうとき、最初に思い出したのはこのアルバムだった。
『SONGS FOR TIBET FROM JAPAN』
今より約13年前の2009年3月。ハイスタの難波氏の呼びかけによって生まれたチベットの自由と平和を支援するベネフィットコンピレーションアルバムだ。
前年に世界でリリースされた『SONG FOR TIBET-THE ART OF PEACE』の日本版である。
新疆ウイグル自治区など、近年になって世界の人権問題は当たり前に意識される問題になった。でも、当時はまだ自分を含め多くの日本人にその意識は足りなかった。
アルバムの中にはストレートに「平和」を唄った曲がある。
RIZE『heiwa』
歌詞には戦争に対する平和への願いが綴られているわけではないが、「ヘイワ」という言葉だけですべてつながってしまう気がする。
RIZEはメンバー3人の内、ボーカル・ギターのJESSEとベースのkenkenが2019年に大麻の所持で逮捕された。逮捕直前、JESSEがThe BONEZのライブで娘への愛を熱く語るMCを見ていただけに、ファンならずともショックというか悔しさみたいものを感じていた。
以降、RIZEやThe BONEZの曲を聴く気になれなかったが、先日『heiwa』のスタジオライブを公開している動画を偶然見つけると、久しぶりに聴きたくなってしまった。
これからまた平和を唄った曲は増えていくのだろう。それは必要なことだろうが、必要としない世界の方が本当は正しいのだ。
望む望まないに限らず、僕らは「平和」について真剣に考えなくてはならない時代に突入してしまった。
そういうことなんだろう。
おわり