東京スカパラダイスオーケストラ『追憶のライラック』
2月14日。バレンタイン。もはや自分には特別な意味を持たないイベントなのだけど、先週放送していたCDTVやMステのラブソング特集を見て、今年もその日が近いことを理解した。
番組ではたくさんの名曲が流れていたが、自分で何か一曲を選ぶとしたら、東京スカパラダイスオーケストラの『追憶のライラック』をおすすめしたい。
追憶のライラック
「追憶」とは、過ぎ去ったことに思いをはせること。ライラックとは、モクセイ科・ハシドイ属の落葉樹。花言葉には「思い出」や「友情」、紫色のライラックには「恋の芽生え」や「初恋」の意味がある。
『追憶のライラック』は、とじこめていた過去の思い出に向き合おうとする男性の心を綴った曲だ。
「寂しいときだけそばにいてくれ」
自分のワガママを受け入れてくれた彼女との甘く、優しい記憶。未来は変わらないとわかっていても、涙が溢れてきてしまう。
女性からすれば身勝手な男に映るかもしれいなが、同じ男としては気持ちが少し理解できてしまう。と言うか、理解したくなってしまう。
何度も
『寂しいときだけそばにいてくれ』と
わがままな僕を抱きしめて
優しく笑った君を思い出し
涙を流していた
作詞 谷中敦 作曲 沖祐一
発売されたのは2005年。ゲストボーカルにハナレグミが参加。
2019年にはトリビュート集『楽園十三景』でACIDMANによりカバーされた。
ACIDMANのアレンジが絶妙に曲とマッチしていて、最高にカッコいい。
特別な恋愛をしていない自分にとって、どこか憧れてしまう、切ない大人のラブソングである。